大切なのはバイオリズムの回復

健康の基本は、呼吸、消化と吸収、同化、排泄などの働きのバランスがしっかり取れていて、時間的にしっかりと同調していることです。わたしたちは、心肺機能を維持するための基本的な代謝〈基礎代謝)とあわせて、日々の仕事や生活などのための代謝をおこないます。その総量は、カロリーで表すと成人の女性で1800Kcal程度、男性で2500Kcal程度になります。

これらのエネルギーは、すべて細胞において、炭水化物を酸素の力で分解する形で生み出されます。この基本的な消費カロリーに合わせて、呼吸の機能、消化吸収の機能、同化の機能、排泄の機能が、まず量の観点から、また時間の観点からバランスをとって支えあっていなければならないのです。

機械的仕事と電磁気力04

たとえば酸素は肺から取り入れられますが、取り入れた分はちゃんと使い切らなければなりません。そのためには酸素を運ぶ酵素(ヘモグロビン)も十分に供給されなければなりませんし、それを全身に送り届ける血液の循環がたもたればければなりません。酸素が届けられた部位【細胞)には、それに見合う炭水化物がて供給され、細胞内に取り込まれなければなりません。そのためには、炭水化物を取り込むための酵素が供給されなければなりませんし、取り込まれた炭水化物は分解されなければなりません。

体内にはさまざまな器官がありますが、それぞれの器官は全体として分業の役割を果たしているので、それぞれがけっして病気でなくとも、全体としての量のバランス、時間のリズムが崩れると体調が悪くなります。このような役割をはたしているのが自律神経です。

関節と自律神経

それぞれの活動に量のアンバランスがあれば、たとえば呼吸が苦しくなる、たとえばやせたりお腹がすいたり、逆に太ったり、尿酸値が高くなったり、などなどの問題が生じてしまいます。